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更新日:2026.03.13

花粉症と睡眠の深い関係-今日からできる対処法-

花粉症と睡眠の深い関係-今日からできる対処法-

春先になると「花粉症の時期はぐっすり眠れない」「日中の眠気が強くなる」と感じる方は少なくありません。実際、花粉症(アレルギー性鼻炎)は鼻や目の症状だけでなく、睡眠の質を大きく低下させることが多くの研究で示されています。睡眠と花粉症は相互に影響し合う関係にあり、症状管理には睡眠の視点が欠かせません。

花粉症は睡眠の「量」より「質」を低下させる

アレルギー性鼻炎と睡眠の関連を調べた研究※1では、花粉症のある人は健常者と比べて睡眠時間そのものには大きな差がない一方、睡眠の質が有意に低下することが報告されています。具体的には、寝つきにくさ(入眠困難)、夜中に何度も目が覚める(中途覚醒)、睡眠効率の低下などが増える傾向があります。また、日中の強い眠気や集中力の低下、起床時のだるさなど、日中のパフォーマンスにも影響します。つまり「十分な時間寝ているはずなのに疲れが取れない」という状態が起こりやすいのが特徴です。

最大の原因は「鼻づまり」による呼吸の問題

睡眠の質低下の主な原因は鼻閉です。鼻づまりがあると鼻呼吸が難しくなり、口呼吸に移行します。その結果、気道抵抗が増加し、いびきや睡眠時無呼吸が起こりやすくなります。こうした状態では深い睡眠が減少し、身体や脳の回復機能が十分に働きません。
さらに、横になると鼻粘膜の血流が増え、鼻づまりは日中よりも悪化しやすくなります。また夜間は抗炎症作用を持つホルモン(コルチゾール)の分泌が低下するため、炎症反応が強まりやすいことも夜間症状の悪化に関係していると考えられています。

睡眠不足は花粉症を悪化させる

重要なのは、花粉症と睡眠の関係が一方向ではないという点です。睡眠不足そのものが免疫バランスを乱し、炎症反応を増強することが知られています。慢性的な睡眠不足や生活リズムの乱れはアレルギー症状のコントロールを難しくし、結果として花粉症を悪化させる可能性があります。
つまり「花粉症で眠れない → 睡眠不足で症状が悪化する → さらに眠れない」という双方向の悪循環が起こりやすいのです。

適切な治療は睡眠の改善にもつながる

一方で、花粉症の適切な治療は睡眠の質の改善にもつながります。抗ヒスタミン薬や鼻噴霧ステロイドなどで鼻症状をコントロールすると、睡眠の質や日中の眠気が改善したという報告もあります。睡眠の問題を感じる場合は「眠りそのもの」だけでなく、基礎疾患としてのアレルギー管理を見直すことが重要です。

花粉症シーズンに睡眠の質を守るポイント

花粉症には次のような対策が睡眠改善に役立つとされています。とくに寝室環境の整備は、夜間の花粉曝露を減らし、睡眠と症状の双方に良い影響をもたらします。

・寝室への花粉侵入を減らす(空気清浄機、花粉が付着しにいくい布団カバー)
・寝室の湿度を50~60%に保つ(乾燥していると花粉が舞いやすい)
・鼻づまりへの対処(鼻洗浄や医療的治療)
・就寝前の入浴や適切な加湿による鼻粘膜の保護
・規則正しい睡眠スケジュールと7時間程度の睡眠(免疫機能の正常化)

根本的なアプローチは腸内環境を整えること

腸は最大の免疫器官で、免疫細胞の約60~70%が存在すると推定されています。つまり、腸内環境を整えることはアレルギー反応を抑える要といえます。

【積極的に摂るとよい食品】
発酵食品・・・腸内の善玉菌を増やし、免疫の過剰反応を抑制
食物繊維・・・善玉菌のエサになる
オメガ3脂肪酸(青魚、えごま油など)・・・抗炎症作用がある
ポリフェノール・抗酸化食品(緑茶、りんご、ベリー類など)・・・炎症を抑え症状軽減
ビタミンD(魚介類、きのこ類)・・・免疫調整作用 ※日光浴も効果的

【避けたい食事】
高糖質(菓子・清涼飲料)、加工食品、揚げ物過多、アルコール過多、トランス脂肪酸

運動やストレス管理も大切

ウォーキングやストレッチ、ヨガなどの軽い運動は、炎症を抑え免疫バランスを改善します。また、ストレスはヒスタミン反応や炎症を増やします。リラックス時間を持ち、深呼吸や瞑想、入浴などで、上手にストレスをリリースしましょう。

まとめ

花粉症は鼻づまりや炎症反応により睡眠の質を低下させ、日中の眠気や疲労感を引き起こします。さらに睡眠不足は免疫バランスを乱し、花粉症を悪化させるため、両者は相互に影響する関係にあります。対策には鼻症状のコントロール、寝室環境の調整、規則正しい睡眠習慣が重要です。加えて腸内環境を整える食事、適度な運動、ストレス管理などの生活習慣改善が、炎症を抑え症状の軽減と睡眠の質向上につながります。花粉症対策と睡眠改善を一体として取り組んで、QOLを高めていきましょう。

※参照:The association between allergic rhinitis and sleep: A systematic review and meta-analysis of observational studies
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/32053609/

三橋美穂(快眠セラピスト・睡眠環境プランナー)
寝具メーカーの研究開発部長を経て独立。これまでに1万人以上の眠りの悩みを解決してきており、とくに枕は頭を触っただけで、どんな枕が合うかわかるほど精通。全国での講演や執筆活動のほか、寝具や快眠グッズのプロデュース、ホテルの客室コーディネートなども手がける。著書に『『オトナ女子の不調と疲れに効く 眠りにいいこと100』(かんき出版)ほか多数。
https://sleepeace.com/


公開日:2026.03.13

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