眠りの自動運転による睡眠改善効果の検証


本記事では、眠りの自動運転機能が寝つきの改善や睡眠スコアの向上に与える影響を、睡眠に関する研究部門であるパラマウントベッド睡眠研究所の研究結果に基づきご紹介します。
研究の目的と背景
パラマウントベッドが提供する「眠りの自動運転機能」が、睡眠の質にどのように影響を与えるかを明らかにすることを目的とし、特に、寝つき改善や睡眠スコア(睡眠時間・睡眠効率・寝つき時間・中途覚醒時間・離床回数から算出された独自指標)に着目しています。
研究概要
この研究では、マットレス下に設置したActiveSleep ANALYZER(睡眠計測センサー)が算出した心拍数、呼吸数、睡眠効率などのデータを分析しました。
対象者は、Active Sleep ANALYZER付きの「Active Sleep BED」または「INTIME2000」を使用している方のうち1年以上のデータが蓄積されている882名です。

使用頻度別に3つのグループに分けて比較
882名のデータを以下の3グループに分け、眠りの自動運転機能が使用頻度によってどのように影響をもたらすかを分析しました。
- 週6日以上使用グループ:279名
- 週1日未満使用グループ:55名
- 使用頻度が変動した群グループ:548名
この3グループで、寝つき時間や睡眠スコア(睡眠時間・睡眠効率・寝つき時間・中途覚醒時間。離床回数から算出された独自指標)を比較しました。
眠りの自動運転機能について
入眠時の自動運転機能
入眠時に背角度をつけることで、呼吸しやすい姿勢でリラックスしやすくなり、スムーズな入眠が期待できます。また、ユーザーが眠るとActive Sleep ANALYZERが入眠を感知してゆっくり静かに自動的にフラットに戻るため、睡眠中も寝返りを妨げられることなく、眠り続けることが期待できます。
入眠時の最適な背上げ角度設定
入眠時の角度は0~30度の範囲でお好みの値に設定※1できますが、多くのユーザーが5~10度の範囲で設定し、使用期間が長くなるほど低角度に設定する傾向が確認されました。

寝つき時間の推移
寝つき時間について、開始月から12か月後のデータを比較した結果、使用頻度に関わらずグループ全員の平均値が 有意に短縮したことがわかりました。

睡眠スコアの推移
開 始月から2か月後の時点では、起床時自動運転の使用率が週1日未満のグループの睡眠スコアが急上昇しました。しかし、12ヶ月間のどのタイミングにおいても、週6日以上使用していたグループの睡眠スコアが最も高い結果となりました。

まとめ
本研究の結果から、眠りの自動運転機能の継続的な利用により、寝つきの改善や睡眠スコアの上昇が見込まれることが分かりました。眠りの自動運転機能は、生活リズムに合わせて無理なく利用でき、日常生活に溶け込みやすいため多くの方に快適な睡眠環境を提供する選択肢となる可能性があります。
※1 Active Sleep BED(製品コード:RA-2650、RA-2670)
Active Sleep BED「眠りの自動運転機能」についての詳細は以下ページよりご覧ください。
https://activesleep.jp/