ワクチンの接種後の眠り、どうなってる?データから見える副反応の影響 | Active Sleep(アクティブスリープ)公式サイト
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2022.07.25

ワクチンの接種後の眠り、どうなってる? データから見える副反応の影響

ワクチンの接種後の眠り、どうなってる? データから見える副反応の影響

COVID-19のワクチン接種が進む中で、接種後の副反応への関心が高まっています。
Active Sleep LABは、データからワクチンと眠りの関係を紐解いてみました。

日々の眠りのデータを積み重ねていくことで、その人の眠りを分析するActive Sleep ANALYZER(以下、アナライザー)。今回、Active Sleep LABでは、COVID-19のワクチンを2回接種したパラマウントベッド社グループ社員の、アナライザーの睡眠データを解析しました。解析したのは、1回目を接種した際の睡眠データが記録されている26~58歳の45名(男性37名、女性8名)、2回目を接種した際の睡眠データが記録されている27~63歳の46名(男性40名、女性6名)、両方の睡眠データが記録されている27~58歳の37名(男性32名、女性5名)です。調査の指標は、睡眠時の心拍数・呼吸数・活動量の3つです。普段の睡眠時(1週間前の平均値)との変化を追うことで、ワクチン接種後の睡眠の質が、どう変化しているかを捉えることができます。

さて、実際にどんな変化が起こっていたのでしょう。

睡眠中の心拍数・呼吸数の変化が現れたのはいつ?

心拍数と呼吸数について、両方の睡眠データが記録されている37名の1週間前、当日、翌日のデータを比較したところ、変化が現れたピークは、ワクチン接種の1回目と2回目で異なっていることがわかりました。1回目の接種後は翌日に、2回目の接種後は当日に有意に高くなっていたのです。

1回目は翌日に高く、2回目は当日に高い

ワクチン接種の回ごとに、体調の変化を感じたタイミングが異なった方もいらっしゃるかもしれませんが、今回のデータ解析では、1回目と2回目の差異を確かに捉えることができました。
2回目の接種後にはすでに免疫が形成されていたため、1回目の接種後よりも、体に感じる反応が速かったのではないかと推測されます。
もう一つの指標、活動量を見てみましょう。活動量というのは、寝返りや腕の動き、咳など、体の動きすべてが反映されたものです。活動量については、1回目、2回目ともに、接種当日に有意に高くなっていることがわかりました。調査対象者のアンケートで、「腕の痛み」「かゆみ」などの接種後の症状をあげている人も多く、副反応による不快感が、眠りに影響していると考えられます。

1回目、2回目ともに当日に高い

発熱していなくても睡眠に変化はある?

2回目を接種した際の睡眠データが記録されている46名のうち、発熱した人は23人、発熱以外の症状のある人は17人、無症状者は6人でした。症状の出方によって、睡眠への影響は異なるのでしょうか。
心拍数、呼吸数について、発熱した人たちは当日、翌日ともに普段の平均値よりも有意に高いデータが出ました。一方の発熱以外の症状のある人たちも、当日は有意に高くなっていたのです。翌日は、普段の平均値に戻っていました。

発熱群/発熱以外群ともに当日に高く、発熱群では翌日も高い

ワクチン接種後はゆったりと休息を

ワクチン接種後、発熱した人はもちろん、それ以外の症状の人たちの睡眠中の心拍数、呼吸数、活動量が変化していることが今回のデータ解析によってわかりました。ワクチン接種後は、体内では抗体を増やすために普段よりもエネルギーを使っていると考えられます。このことから、今回の分析結果のように、ワクチン接種後は睡眠中の心拍数や呼吸数が普段の平均値に比べて高くなり自律神経系が休まりにくいため、睡眠時に体が休まりにくくなると考えられます。
そのためワクチン接種後は、症状の出方にかかわらず、普段以上に休息を意識してゆったりと眠るようにしましょう。



監修:パラマウントベッド睡眠研究所 塩貝



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