スマートスピーカーを使ってできることは?
スマートスピーカーは、生活の利便性を高めるアイテムとして人々の生活に馴染みつつあるアイテムです。充実したおうち時間や快適な生活に欠かせないといった方も増えているでしょう。しかし、スマートスピーカーに興味はあっても「何ができるのかよくわからない」、「何か難しそう」と感じる方もいるのではないでしょうか。ここでは、スマートスピーカーを使ってできることや便利な機能など、活用のヒントとなる情報を紹介します。スマートスピーカーを使ってみたいという方は、ぜひ参考にしてみてください。
スマートスピーカーの要は「ハンズフリー」
スマートスピーカーとは、音声で操作できる多機能スピーカーのことです。対話型のAI(人工知能)アシスタントを搭載しており、音声を認識することにより操作できるため、「AIスピーカー」とも呼ばれています。
スマートスピーカーが便利といわれるのは、ハンズフリー操作ができるためです。たとえば、「音楽をかけて」、「エアコンをつけて」と話しかけるだけで、その操作を行ってくれます。これを音声コマンドといいます。音声コマンドによって、話しかけるだけで操作が可能です。包丁を使いながら「ハンバーグのレシピを教えて」と伝えれば、レシピを読み上げてくれます。子供を寝かしつけながら「電気を消して」といえば、電気を消してくれます。このようにスマートスピーカーは、「ながら作業」を実現するハンズフリー操作により、生活の効率化を助ける強い味方になってくれるのです。
スマートスピーカーで何ができる?
スマートスピーカーでは、主に以下のような操作ができます。
音楽・音声情報を流す
スマートスピーカーに話しかけるだけで、音楽やラジオを流してくれます。また、日々のニュースや電子書籍の読み上げにも対応しています。
スピーカーといえば、真っ先に連想される機能は「楽曲再生」でしょう。スマートスピーカーでも「楽曲再生をしたい」と考える方は多く、実際に使ってみた利用者の満足度が高い機能としても知られており、スマートスピーカーのメイン機能といえます。
AIによる音声認識が可能なので、「落ち着いたジャズをかけて」、「ランニング中に聞きたい音楽をかけて」といった曲のニュアンスまで把握してくれるものも多くあります。要望に近いプレイリストを再生してくれる点も、満足度に貢献しているポイントでしょう。
ラジオであれば、リアルタイムでAM・FMどちらも視聴でき、声で指示を出すだけで選局も可能です。
時間・スケジュールの管理
「5分のタイマーをかけて」、「20分後に起こして(アラームを設定して)」といった要望にも、話しかけるだけで対応してくれます。スマートスピーカーのなかには、「ポモドーロタイマーを開いて」と伝えると、集中・休憩を繰り返すタイマーをかけてくれる機種もあります。スマートフォンやタブレット端末などを開く必要はなく、1回限りのタイマーや目覚まし(アラーム)も、音声だけですばやく設定できるのが便利です。突発的なスケジュールが発生したときも、話しかけるだけで提携しているカレンダーに予定を追加できます。
また、「平日の8時」、「土日の10時」、「毎週月曜の12時」といった柔軟なルーティンにも対応しています。インターネットに接続されているので、時間のズレはほとんどありません。ゴミ出しや薬の服用など、定期的な予定がある方は重宝するでしょう。スマートフォンから詳細を設定することで、「ゴミ出しの時間です」、「お薬を飲む時間です」など、好きな言葉でリマインドしてもらうことも可能です。
家電の操作
スマートスピーカーに話しかけるだけで、家電や照明のON/OFF、カギの解錠・施錠、カーテンの開け閉めなどができるようになります。自宅にいるときはもちろん、外出中もスマートフォンを通して家電を遠隔操作することが可能です。スマートスピーカーは、音声を認識するだけではなく、IoT家電やスマート家電を総括する遠隔リモコンとしての役割も担ってくれるのです。スマートスピーカーに対応していない家電も、スマートリモコンと呼ばれる端末を経由することで、遠隔操作ができます。
IoT家電やスマート家電を導入することで、生活はもっと便利に快適になるでしょう。スマート家電とIoT家電の違いについては以下ページで詳しくご紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
通話
スマホとの通話やスマートスピーカー同士の通話が可能です。ディスプレイ付きスマートスピーカーであれば、ビデオ通話もできます。事前設定が必要ですが、セットアップさえ行えば音声だけで操作できるので、子供や高齢者でも使いやすいというメリットがあります。子供が使う場合は、通話対象を制限できるため、まったく知らない方に電話をかけてしまうといったトラブルも避けられます。
メッセージの送信・確認
スマートスピーカーに「メールを送って」と話しかけるだけで、メッセージを作成・送信できます。ただし、利用したいメッセージツールによっては、スマートフォンを用いたセットアップが必要です。IFTTT(イフト)というサービスを経由して設定することで利用が可能です。
ウェブ検索
スマートスピーカーはインターネットに接続されているので、「○○とは何?」と聞くとすぐに教えてくれます。日常生活のなかで「今日の気温は?」、「今日の天気は?」と質問すれば、インターネットを通してすぐに答えてくれるので、外出前の準備に役立つでしょう。スマートフォンやパソコンを開く手間を省いて簡単な調べ物ができるようになります。
また、情報を教えてくれたAIに対して「ありがとう」と伝えると、「どういたしまして」、「お役に立てて嬉しいです」という反応が返ってきます。こういった双方向の対話が楽しめるのも、スマートスピーカーの魅力です。
ショッピング
一部のスマートスピーカーでは、音声だけでショッピングが完結します。
たとえば、洗濯をするときに洗剤が切れかけていることに気づいた場合。スマートスピーカーに、「○○(商品名)を買って」と指示するだけで注文できるため、気づいたときにその場で購入することができるのです。
また、音声で購入キャンセルや配送状況の確認ができる他、ショッピング機能を利用できる方を制限できる機能が備わっているものもあります。
スマート家電を取り入れることで眠りの質を高められる
スマートスピーカーは、遠隔操作や自動操作によって生活の質(QOL)を向上します。たとえば、眠りの質を高めるためにスマートスピーカーを取り入れてみるのも一つの手です。音声で照明の光量を絞ったり、朝にカーテンを開けたり、エアコンの温度を自動調整したりできます。睡眠の質は、室内の光や温度・湿度に左右されるので、より快適な睡眠環境を整えられるでしょう。まだ制約は多いものの、睡眠モニタリング機能を搭載したスマートスピーカーも登場しています。
また、スマートスピーカーとあわせて、寝具にもスマート家電を取り入れるのはいかがでしょうか。パラマウントベッドの「Active Sleep BED」は、快適な入眠と目覚めをサポートする電動ベッドです。ベッドと専用アプリを連携させることで心拍数・呼吸数・体動を見える化し、一週間の睡眠状態をチェックできます。Active Sleep BEDについては、以下のページでご紹介しております。ご興味のある方は、ぜひチェックしてみてください。
スマートスピーカーはどんな方が使っている?
アマゾンジャパン調べ
2020年に行われた「スマートスピーカーおよび音声アシスタントに関する調査(アマゾンジャパン合同会社)」によると、スマートスピーカーは男性の利用割合が高いという結果でした。
一方、利用前と利用後の満足度の比較では、特に女性においてスマートスピーカーの利用後の満足度が、利用前の期待値を大きく上回っています。中でも40代の女性が、利用前の期待値と利用後の満足度の開きが最も大きく、満足度が大きく上回りました。元々利用率が高い男性に対して、女性は実際に使ってみたら便利だったという方が多いようです。共働き率は年々上昇しており、「料理中に音楽を聴きたい」、「子供から目を離さずにエアコンや電気を消したい」といった、生活におけるマルチタスクの必要性も増加しています。音声による「家電操作」の満足度が7割を超えていることから、ハンズフリーで操作できる利便性が、忙しい共働き世帯のニーズにマッチしていると考えられます。
スマートスピーカーのタイプ
スマートスピーカーには、特化型モデルやリーズナブルなモデルなど、様々な種類があります。どんな目的でスマートスピーカーを使うのか、どこにスマートスピーカーを置くのか検討し、ニーズに合ったタイプを選びましょう。
高音質
音質にこだわったスマートスピーカーは、音楽を楽しみたい方におすすめです。高音質モデルを探すなら、オーディオメーカーの製品も検討してみましょう。オーディオメーカーのスマートスピーカーは複数のAIアシスタントに対応している機種もあるため、「音質も大事だけど、家電との連携もしたい」というニーズに応えてくれます。
コンパクト
省スペースで配置できるスマートスピーカーは、価格帯がリーズナブルなこともあり、「まずはスマートスピーカーを試してみたい」という方にぴったり。ただし、モノによっては機能が制限されているので、やりたいことに対応する機能を持つモデルを選びましょう。他のモデルよりも小型なので、玄関や脱衣所、車のなかなど、使用用途が限られるスペースでサブ機として使うのにも向いています。
ディスプレイ付き
ディスプレイを搭載したスマートスピーカーです。カメラを搭載したモデルが多いため、動画視聴やビデオ通話も可能。天気予報や今日の予定といった役立つ情報を表示できる他、写真のスライドショーや動画再生にも対応しており、音声だけではなくビジュアルでも楽しめます。動画配信サービスを利用する際にも重宝するでしょう。多目的に使える製品を求める方におすすめです。
スマートスピーカーを比較するコツ
スマートスピーカーでやりたいことが決まっても、どんな製品を選ぶべきか、どこを比較したら良いのかわからない方もいらっしゃるでしょう。ここでは、スマートスピーカー製品を選ぶ際の比較ポイントをご紹介します。
AIアシスタントで選ぶ
スマートスピーカーが音声を認識して反応を返してくれるのは、「AIアシスタント」が搭載されているからです。そのため、AIアシスタントはスマートスピーカーの機能を左右する重要な機能といえます。主なAIアシスタントの種類は下記の3種です。
- Alexa (Amazon)
- Google Assistant (Google)
- Siri (Apple)
起動の呼びかけ(ウェイクワード)にも違いがありますが、それだけではありません。AIアシスタントの強みや得意分野は、それぞれで異なります。
対応サービスで選ぶ
AIアシスタントを開発した会社によって、提供サービスも異なります。各AIアシスタントで違いが顕著なサービスとして「音楽配信サービス」が挙げられます。よく使っているサービスが提供サービスに含まれているかどうかで選ぶのも良いでしょう。
音声認識の精度で選ぶ
スマートスピーカーを選ぶうえで、「音声認識の精度」を重視するのも大切です。音声認識能力が高いと誤った返答が少なく、一度の声掛けで認識してくれます。
とはいえ、昨今のAIアシスタントはどれも優秀で、音声認識の精度にさほど大きな差はありません。家電や外部サービスとの兼ね合いを考える必要がなく、どれを選んでも問題ないのであれば、日本語音声認識に定評がある人気のモデルを選択するのが良いでしょう。利用者が多いと、インターネット上でも様々な使い方や説明がされているため、初めてスマートスピーカーを導入する方でも活用しやすいでしょう。
また、音声を正しく認識できなかった際の、返答内容もメーカーや機種により異なります。機種によっては「その操作に対応していません」、「○○というデバイスを見つけられませんでした」など、何ができなかったのか伝えてくれるものもあるため、音声認識に慣れていなくても利用しやすいでしょう。
家電量販店で実際に試す際には、「今日の天気は」や「近くのコンビニを教えて」など、「時間」「場所」に関する質問を投げかけ、性能を確認するのも良いでしょう。
音質で選ぶ
「スピーカー」である以上、音質を重視したいという方もいらっしゃるでしょう。オーディオメーカーが販売するスマートスピーカーもあるので、楽曲再生をメインに楽しみたいならオーディオメーカーの製品を検討してみてください。ただし、音質にこだわるとサイズが大きくなり、高価になる傾向があります。
スマートスピーカーの性能を高めるのも良いですが、音質にこだわるのであれば、スマートスピーカーをBluetooth対応の外部スピーカーに繋げるという方法もあります。お気に入りのスピーカーをお持ちの方は、Bluetooth接続を検討してみましょう。
デザイン・サイズで選ぶ
ほとんどのスマートスピーカーは置き場所に困りませんが、デザインやサイズがそれぞれ異なります。レイアウトに合うようなデザインを選ぶのも一つの手。スマートスピーカーは円柱型がスタンダードですが、平らなデザイン、丸いデザイン、かわいいキャラクターがあしらわれた機種もあります。こだわりのある方は、周囲のレイアウトに馴染むデザインを選んでみましょう。
スマートスピーカーは、生活に遠隔操作や自動操作をもたらし、家事・育児のスマート化を手助けするツールです。また、デジタルデバイスに不慣れな子供やシニアの方にも手軽に扱えます。双方向のやり取りをしたり、ちょっとしたエンターテインメントを提供してくれたりするスマートスピーカーは、家族とのコミュニケーションを増やすきっかけにもなるでしょう。
生活は、スマート化によってより快適になります。特に、生活の約1/3を占めるとされる「睡眠」の環境をスマート化することで、暮らしがより快適になります。睡眠の質を左右する光や温度・湿度といった要因は、すべてスマート化でコントロールすることが可能です。
たとえば、スマートスピーカーで家電・家具を制御することで、入眠時の自動消灯やエアコンの温度・湿度調整ができます。起床時にはカーテンを開けたり照明をつけたりして強い光を浴びる習慣をつけることで、快適な目覚めが実現するでしょう。
快適な目覚めには、寝具のスマート化もおすすめです。Active Sleep BEDは、快適な睡眠をサポートする多様な機能が搭載された電動ベッドです。Active Sleep ANALYZERを併用いただくことで、スマートフォンの専用アプリから心拍数・呼吸数・体動を元に分析した結果や睡眠のアドバイスを受けることができます。更に、Active Sleep ANALYZERと株式会社リンクジャパンのHomeLinkを連携することで、他の家電等の操作も自動で行えます。例えば、入眠を検知すると自動でテレビの電源を切り、照明を消すようにしたり、起床を検知するとカーテンを自動で開くようにしたりなど、就床、入眠、起床をトリガーに生活スタイルに合わせて活用いただけます。質の高い睡眠と、より利便性の高い睡眠環境をActive Sleep BEDで叶えてみませんか。詳細は、以下のページよりご確認ください。