オーガニックコットンパジャマ着用による睡眠への影響を調査
某衣類メーカー(以下、A社)から依頼を受け、A社で販売しているオーガニックコットンパジャマ※1を着用したときとA社で販売しているスウェット※2を着用したときの睡眠状況の違いを調査しました。
その結果、Active Sleep ANALYZERで得られた客観評価とアンケートによる主観評価の両方で、オーガニックコットンパジャマを着用した時のほうが良い評価が出ました。
調査について
調査は下記の条件で実施しました。
パラマウントベッドでは日頃から、希望する社員へActive Sleep ANALYZERを貸出しています。その社員の中から37名が本調査に参加しました。
「寝つき」や「中途覚醒」が改善される?
オーガニックコットンパジャマ着用時において、「パジャマは動きやすく寝返りが打ちやすかった」「パジャマの着心地がよかった」という主観評価が統計学的に有意に高得点であり、Active Sleep ANALYZERで得られた睡眠データでも睡眠効率が有意に高い結果でした。本調査結果は、オーガニックコットンパジャマの「肌触りが良い」「動きやすく寝返りしやすい」という特長が反映された結果であり、その特長によって「寝つき」や「中途覚醒」が改善されたことで「睡眠効率」が高まったのではないかと考えられました。
まとめ
今回の調査は、環境条件などを厳密に統制した実験ではなく普段通りの実生活においてパジャマを変えただけの睡眠評価です。睡眠に影響する要因は多くあるため、実験で差が出たものであっても実生活では差が出ない可能性もあります。Active Sleepでは今後も継続的に、商品やサービスが日常生活のなかで睡眠にどのような影響を及ぼすのか調査していく予定です。
表1 .主観評価結果
質問内容 | オーガニックコットン | スウェット | p値 |
---|---|---|---|
①よく眠れた | 3.30 ± 0.66 | 3.14 ± 0.79 | 0.44 |
②寝つきがよかった | 3.30 ± 0.70 | 3.11 ± 0.77 | 0.30 |
③途中で目が覚めた | 2.81 ± 0.97 | 2.73 ± 0.90 | 0.71 |
④パジャマの着心地がよかった | 3.43 ± 0.73 | 2.95 ± 1.08 | 0.027 |
⑤パジャマはちょうどいい温もりだった | 2.57 ± 1.01 | 2.76 ± 1.06 | 0.48 |
⑥パジャマは動きやすく寝返りが打ちやすかった | 3.49 ± 0.61 | 2.97 ± 0.87 | 0.0054 |
表2 .客観評価結果
指標 | 全体 | ||
---|---|---|---|
オーガニックコットン | スウェット | p値 | |
①睡眠時間 | 394.2 ± 71.7 | 391.6 ± 74.0 | 0.74 |
②睡眠効率 | 90.8 ± 5.3 | 90.0 ± 6.2 | 0.04 |
③中途覚醒 | 22.1 ± 19.9 | 23.8 ± 21.2 | 0.57 |
④離床回数 | 0.50 ± 0.61 | 0.59 ± 0.68 | 0.33 |
⑤睡眠潜時 | 16.7 ± 11.4 | 18.1 ± 13.5 | 0.33 |
⑥活動量 | 1.67 ± 0.67 | 1.68 ± 0.70 | 0.81 |
※1素材:上下本体(オーガニックコットン100%)
※2素材:上本体(綿60%、ポリエステル40%)、下本体(綿100%)
Active Sleep LABとは
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