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2025.03.26

月経周期によって睡眠中の呼吸数も変わる?周期による呼吸と心拍数の関係とは

月経周期によって睡眠中の呼吸数も変わる?周期による呼吸と心拍数の関係とは

月経周期によって基礎体温が変化することはご存知の方もいらっしゃるかもしれません。ですが、睡眠中の心拍数や呼吸数にも変化があることをご存知でしょうか?
今回、睡眠中の心拍数や呼吸数のデータを元に月経周期との関係性について睡眠に関する研究部門であるパラマウントベッド睡眠研究所の研究結果に基づきご紹介します。

研究概要

ActiveSleep ANALYZER(睡眠計測センサー)を用いて、自己申告による月経周期が25-38日である女性31名から同意を得て、月経3~4回終了まで、夜間睡眠中の体の動きから心拍数・呼吸数を抽出しました。
その結果、心拍数は月経開始の6日前に、呼吸数は月経開始の5日前にピークを迎え、心拍数・呼吸数いずれにおいても月経周期とともに変動があることがわかりました。

心拍数と呼吸数の相関について

睡眠中の心拍数や呼吸数の日々の変動から求めた周期が、実際の月経周期と強い相関を持っていることも確認されました。
具体的には、心拍数と月経周期の相関係数がR=0.71、呼吸数はR=0.77という高い値が得られ、これにより、月経周期と心拍数・呼吸数が関連していることがわかりました。

呼吸数による推定精度の優位性

研究結果によって、呼吸数の変動が心拍数の変動よりも月経周期との関連が強いことが確認されました。心拍数と呼吸数の両方を活用することで、月経周期推定の信頼性をさらに向上させる可能性があり、月経周期推定の信頼性をさらに向上させる可能性があると考えています。

月経期における睡眠効率の変化

また、月経周期の各フェーズで睡眠効率にも変化が見られることが明らかになりました。特に、月経期には他のフェーズと比べて睡眠効率が低下することが確認されました。平均値で比較すると、卵胞期や黄体期に比べて、月経期には寝つき時間・中途覚醒・離床回数が全て増えたことが示されています。これらの結果から、睡眠の質は月経周期に影響されるということが考えられます。

まとめ

睡眠データと月経周期の関係について、睡眠中の心拍数や呼吸数のデータを活用して月経周期を推定する方法は、手軽かつ長期的にデータを収集できる点でメリットがあると考えています。理由としては、Active Sleep ANALYZERはマットレス(布団)の下に敷いておくだけなので手軽に測定を継続でき、ユーザーの負担が軽減されることが期待されます。更に、睡眠中の自動的なデータ取得を利用することで、個別の手入力などの手間が不要になる点が挙げられます。
今後の展望として、今回の方法をより進化させ女性の体調管理に新しい視点を提供できるように開発を目指しています。

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