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2023.06.09

枕はどうやって洗濯するの?枕の洗い方・干し方のポイント

枕はどうやって洗濯するの?枕の洗い方・干し方のポイント

枕カバーは定期的に洗っていても、枕本体のクリーニングはどうすれば良いかわからない方も多いのではないでしょうか。洗濯機で洗っても良いのか、それともクリーニングに出すのが良いのか、すぐに対応が思いつく方は少ないかもしれません。

そこで今回は、枕のクリーニング方法や洗う際の注意点などについてご紹介します。正しい枕の洗い方を知り、清潔な枕で気持ちの良い眠りを手に入れましょう。

枕は定期的にクリーニングしよう

安眠に欠かせない枕は、頭皮から出る汗や皮脂によって意外と汚れやすい寝具の1 つ。汗や皮脂をエサに雑菌が繁殖すると、においのもとになるのはもちろん、衛生的とは言い難い状態となり、頭皮や肌にとっても良い状態とはいえません。
雑菌が増えると、頭皮のかゆみやニキビといった皮膚症状が現れることもあります。洗髪や洗顔をきちんとしているのに、そのような症状が繰り返して起こる場合は、枕が清潔かを疑ってみましょう。

また、年齢を重ねると頭皮や耳の後ろなどから加齢臭のもとが分泌されます。それが枕に蓄積されるとにおいの原因にもつながるため、定期的なクリーニングがおすすめです。

枕はどれくらいの頻度で洗濯したほうがいいの?

枕カバーを使っていて、なおかつカバーを定期的に洗濯している場合は、半年から1年に1回ほど洗濯すれば良いでしょう。ですが、カバーを付けっぱなしにしていたり、そもそもカバーを使っていないという方は、もう少し短いサイクルで洗い、清潔さを保ちましょう。

汗をかきやすい夏場に集中して洗濯するのも方法の1つ。また、体調にあわせて寝汗をかきやすくなっているときに洗濯の頻度を増やすなど、ご自身の状況に合わせてお手入れをしてください。

枕が洗えるかどうかチェックする方法

枕の素材によって、自宅で洗うのが難しいものや洗い方に注意しなくてはならないものがあります。以下では、枕を洗う際の注意点や確認ポイントを解説します。

洗濯表示を確認しよう!

枕の本体についているタグ、または同封されている取扱説明書を確認しましょう。長年枕を使用していると表示が薄れてしまうこともあるため、購入時や初回の洗濯時に確認しメモに残しておくと良いでしょう。

まずは、「家庭洗濯」の表示があるかをチェック。そこで、洗濯機の使用がOK・手洗い推奨・家庭洗濯NGのうち、何が書かれているかを確認します。洗える枕の場合は、漂白剤が使用できるか・乾燥機が使えるか・干し方はどうか、といったマークを確認してください。※

洗えない枕は、クリーニング店に出せるかを確認しましょう。洗濯表示のマークの中でも○(マル)で描かれているのがクリーニングのマークです。○の中にP、またはFと書かれているときは、ドライクリーニングに出せます。Wと書かれていればウエットクリーニングに出せます。×が書かれていたら注意が必要です。○に×が書かれている場合はドライクリーニングができず、○にW、×が書かれている場合は、ウエットクリーニングができません。×が書かれている場合は、お店に依頼する際に一言添えるようにしましょう。

※洗濯表示は、平成28年にマークが新しくなっています。詳しくは新しい洗濯表示 | 消費者庁をご覧ください。

洗える素材

枕の素材のうち、自宅で洗えることが多い素材はビーズ・パイプ・ポリエステルわたなどの素材です。
それぞれの特徴は以下の通りです。

ビーズ

ビーズの素材によっては洗えないものもあるため、洗濯表示を確認のうえで作業しましょう。もし、中身が取り出せるようになっていたら、中身をザルにあげて水洗いし、枕本体は洗濯機で洗います。中身が取り出せないものは、手洗いするのがおすすめです。洗濯機を回している最中に枕が破けてしまうと、中のビーズがこぼれてしまう可能性もあるため、手間はかかりますが手洗いのほうが良いでしょう。

パイプ

ストローを細かく切ったような形が特徴のパイプ素材は、通気性の良さが持ち味。ビーズ素材と同じく、できるだけ手洗いをするか、中身を取り出して洗います。パイプの内側に水分が残りやすいため、乾かすときは定期的に枕の向きを変えてパイプの中に溜まった水を取るようにしましょう。洗濯表示を確認の上、問題ないようであれば天日干しをするのもひとつの手です。

ポリエステルわた

枕によりますが、洗濯機でも洗えるのがポリエステルわたの素材の枕です。万が一、枕が破けた場合に備えて洗濯ネットを使ってください。柔軟剤を使うとわたの良さが軽減されてしまうことがあるので使用は控えましょう。
洗い終わったら、洗濯表示に合わせて天日干しか陰干しをします。枕を干す専用ハンガーがあると便利ですが、無いときも吊るすように干してください。

洗えない素材

枕の素材のなかで洗えないのは、そばがら、ウレタン、羽毛などを使っているものです。なぜ、洗えないのか解説します。

そばがら

そばがらは、乾きにくいという特徴があります。そのため、乾燥が十分でない状態になりやすく、カビの発生につながってしまうこともあります。また、そばがら自体が水分によって腐敗してしまう場合もあります。水洗いはできませんが、定期的に日干しをすることで、湿気や臭いを軽減することが可能です。

ウレタン

ウレタンは、水に濡れると強度が落ちもろくなります。そのため、基本的には洗濯ができません。また、性質が変わって弾力が落ちたり、形が変わったりしてしまいます。
スポンジの一種なので、吸水性が高い特徴があります。しかし、乾燥させようと洗濯機の脱水にかけると、水にぬれて強度が落ちるためボロボロになってしまう可能性があるのです。また、水をたっぷり吸っているので、自然乾燥させるのも時間がかかります。
洗濯がしにくい・品質が保てないといった点から、ウレタン枕の洗濯はおすすめしません。

羽毛

羽毛枕を洗濯してしまうと、羽毛特有の柔らかさや弾力などが失われるおそれがあります。水流によって羽毛同士が絡まる可能性があるからです。もし、自宅で洗濯をしたい場合は、激しく揉んだり、強い水流を使ったりせず、やさしく洗うことを心掛けてください。
品質を保ちたい場合は、羽毛枕に対応しているクリーニング店に依頼すると良いでしょう。

洗濯OKの枕を洗おう!

ここからは、水洗いができる枕について、洗濯機を使った方法と手洗いの方法を解説。自宅で枕を洗う際の参考にしてくださいね。

洗濯機で洗う場合

枕を洗濯機で洗うときは、洗濯ネットは必須アイテムです。枕の大きさに合う洗濯ネットを使うようにしましょう。洗濯ネットは、枕を洗濯時の摩擦から守ってくれるのに加えて、万が一中身が飛び出した際にも洗濯槽にこぼれないよう受け止めてくれます。

枕を洗濯する際は、洗濯機に入れて注水するのではなく、水を張った状態の洗濯槽に枕を入れてください。水を張ったら洗剤を入れてよく溶かしておきましょう。溶けやすさでいえば粉末よりは液体洗剤がお手軽ですが、溶け残らないのであればどちらでも好みの洗剤をお使いいただいて問題ありません。
枕を洗うときのモードは、手洗いモードや弱水流のモードにしてください。「やさしい水流」がポイントです。

コースの脱水が済んだら取り出して、中身が偏っていないか確認しましょう。偏りがあるときは均一にしてから干すようにしてください。

手洗いで洗う場合

手洗いをする際は、枕がすっぽりと収まる場所に水を溜めます。洗面所や浴槽などを使うと洗いやすいでしょう。水を張って洗剤を溶かしたら、枕をしっかりと沈めます。そして端からやさしく揉み洗いしていきましょう。
手洗いの場合は、すすぎが少し大変かもしれません。泡立たなくなるまで、水を変えながら数回は洗剤を洗い流す必要があるためです。洗剤が残ってしまうと、肌トラブルにつながる可能性があるため、しっかりとすすぎましょう。

洗い終わったら、押さえつけるように脱水します。厚みのある枕は乾きにくいので、できる限り脱水してから干すようにしましょう。

枕は時間をかけて乾かそう

枕を自宅で洗う際には、洗い方と同じくらい干し方も大切。水分が残っていると、カビが生えたり雑菌が繁殖したりするためです。せっかく洗ったのに、乾燥が十分でないだけで手間が水の泡になってしまいます。枕によって天日干し・陰干しと、干す場所を選ぶ必要もあります。ここでは、枕にとって最適な干し方をご紹介します。

天日干しが向いている素材

天日干しに向いている素材は、ポリエステルわたやコルマビーズ、ミニボール、パイプなどです。これらの素材は、太陽の熱や光にさらしても問題ない素材です。

枕を丸洗いした場合は、枕用の物干しハンガーがあると便利です。水洗いしないときでも、干すのに使用できます。無ければ吊り下げるようにして干しましょう。置いて乾かすと、接地面に水分が溜まって乾きにくくなるので避けてください。
干す時間は、片面1~2時間ほど。両面に日光を当ててしっかり乾かすために、1~2時間を目安に裏返してください。

中身を取り出して洗った場合は、中身を入れたザルごと日の当たる風通しの良い場所において乾かしましょう。

陰干しが向いている素材

羽や小さめのビーズなどは、風通しの良い日陰に干しましょう。紫外線に弱い素材のため、日光が当たると品質が劣化するおそれがあります。風通しが良ければ、室内で乾かしても問題ありません。エアコンを使っている部屋で乾かすのも良いでしょう。

天日干しと同じように、枕用ハンガーを使ったり、吊り下げたりして乾かします。中身を取り出した場合は広げて、風通しが良い場所において水分を飛ばしましょう。

洗濯NGな枕のお手入れ方法

洗濯できない枕でも、日々できるお手入れ方法があります。

枕は寝汗を吸っているため、湿気が溜まらないように乾燥させるようにしましょう。基本は天日干しがおすすめですが、ウレタンや羽毛など紫外線に弱い素材は、陰干しして湿気を飛ばします。枕カバーの洗濯と一緒に行うようにして習慣化するのがおすすめです。また、枕を使った後に置きっぱなしにせず、風通しが良くなるよう日々立てかけておくだけでも湿気対策に役立ちます。

布団乾燥機を使って乾燥させる方法もあります。ですが、熱に弱い素材もあるので洗濯表示の確認は必須です。ダニやハウスダストが気になる場合は、布団用のクリーナーを使っても良いでしょう。布団用クリーナーによっては、UVランプを搭載しているものもあります。紫外線により変色の可能性がある素材や色の枕の場合は、UVランプが搭載されていない布団クリーナーを使うようにしましょう。

そばがらの枕のお手入れ方法は、天日干しが一般的です。天日干しする場合は、新聞紙や清潔な布の上に中身を広げて乾かしてください。また、そばがらは詰め替え用も販売されているので、どうしても汚れが気になる場合は、新しいそばがらに入れ替える方法もあります。

汚れやにおいがどうしても気になって水洗いしてしまうと、素材によっては枕が使えなくなってしまいます。枕を長持ちさせるためにも、素材に合ったお手入れを行いましょう。

枕を清潔に保つと長持ちする

枕をお手入れしないと、汚れやにおい、カビといった問題が発生して枕が使えなくなってしまいます。そうならないためにも、洗濯や天日干し・陰干しなどを行って長く使えるようにしましょう。

おすすめなのは、自宅で洗える枕を使うことです。水洗いできるので、気になったときに洗濯すれば清潔な枕に戻ります。

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