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2023.11.17

正しい授乳姿勢のススメ

正しい授乳姿勢のススメ

赤ちゃんが生まれてから数年間行うお母さんとのコミュニケーション・授乳。赤ちゃんにしっかり母乳を飲んでもらい、且つお母さんが快適な姿勢で授乳をすることが大切です。本記事では、基本の授乳姿勢の種類やポイントを解説します。同時に、授乳時のお母さん・赤ちゃんの負担を軽減してくれるアイテム「授乳枕」についてもご紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。

正しい授乳姿勢のチェックポイント

授乳時の肩こりや首の疲れなどでお悩みのお母さんは、普段の授乳姿勢を見直してみると良いでしょう。赤ちゃんが母乳を飲みやすく、なおかつお母さんも疲れにくい授乳姿勢とは、以下のポイントを押さえると良いでしょう。普段の姿勢と比べていかがでしょうか。

●お母さんの姿勢

  • お母さんが力まず楽な姿勢で授乳できている
  • お母さんの姿勢が反り腰・猫背になっていない
  • 赤ちゃんの頭を押さえつけていない
  • 赤ちゃんを胸に近づけて胸に密着するようにしている

●赤ちゃんの姿勢

  • 赤ちゃんの耳・肩・腰を結ぶ線がまっすぐになっている
  • 赤ちゃんの頭が乳頭とまっすぐ向き合っている
  • 赤ちゃんの首がやや反り気味になり上向きになっている
  • 胸を支える手が乳輪から離れた位置を支えている

正しい授乳姿勢での授乳は、お母さんの負担軽減にもつながります。上記で現在できていないものがあれば、ぜひ取り入れてみてください。

赤ちゃんとお母さんが疲れてしまう授乳姿勢

生後1ヶ月ごろの赤ちゃんは、2~3時間おき、1日に8~15回ほどの授乳が必要です。1回の授乳は10分程度でも、日に数回~十数回と繰り返すため、赤ちゃんとお母さんが疲れない授乳姿勢を取らないと、授乳の度に身体に負担がかかってしまいます。
以下は、身体を疲れさせてしまう授乳姿勢の例です。

お母さんの肩こりや腰痛につながる姿勢

授乳時、赤ちゃんに覆いかぶさるような猫背になっているお母さんは注意が必要です。背中全体が丸まると、腰とお尻の中間に位置する骨「仙骨」に重心がかかり腰痛につながります。また、背中が丸まることで赤ちゃんを支える腕や肩に力が入り、大胸筋全体が緊張することで、肩こりの原因になるのです。背筋を伸ばし、腰が丸まっていないか、または反っていないかを確認しましょう。顎は引くのが基本です。この姿勢で赤ちゃんを胸に近づけ、授乳しましょう。このとき、「赤ちゃんの身体は横に一直線になっているか」、「お母さんの身体としっかり密着しているか」といった点も確認すると良いでしょう。

密着が足りず赤ちゃんが十分に授乳できない姿勢

お母さんと赤ちゃんの間に空間があり、密着が足りないと赤ちゃんが十分に母乳を飲めないことがあります。以下のような姿勢になっていると、密着度が足りない可能性があります。

  • 赤ちゃんを腕全体で支えきれていない
  • 猫背気味になり、肩が持ち上がっている
  • 椅子に浅く腰掛けており、足裏がしっかりと床についていない
  • 赤ちゃんの頭だけが胸を向いている(身体全体が胸に向いておらず、首と身体がねじれている)

背筋をしっかりと伸ばし、足裏全体は床につけましょう。片腕で赤ちゃんの背中を、もう片方の腕で赤ちゃんの腰からお尻を包み込むようにして支えると姿勢が安定しやすくなります。また、赤ちゃんの頭だけでなく身体全体が胸に向いているかどうかも確認しましょう。

授乳姿勢のパターンは様々

授乳姿勢には、横抱きや縦抱きなど様々なパターンがあります。お母さんと赤ちゃんがリラックスできそうな姿勢はどれか、いろいろなパターンを試してみると良いでしょう。

横抱き

赤ちゃんを横向きにして胸の高さまで抱き、お母さんの肘で赤ちゃんの頭、手で赤ちゃんのお尻を支えて授乳する姿勢です。お母さんと赤ちゃんのお腹同士を向き合わせるようにして密着させると、姿勢が安定します。このとき、赤ちゃんの頭と身体が一直線になっているかをチェックしましょう。赤ちゃんの頭だけが胸に向いていると、お母さんが赤ちゃんを支えづらくなってしまいます。

縦抱き

赤ちゃんをお母さんの太腿に跨がらせるように座らせ、肩と頭を支えながら授乳する姿勢です。身体が小さく、横向きでは上手く授乳できない赤ちゃんにも良いでしょう。最初はお母さんが少し前かがみになり、乳頭を赤ちゃんに含ませます。赤ちゃんが吸い付いたら、お母さんはイスの背もたれや壁などに寄りかかって問題ありません。

脇抱き

赤ちゃんを脇に抱え、母乳を飲ませる側の手・腕で赤ちゃんの頭と身体を支えて授乳する姿勢です。「フットボール抱き」とも呼ばれます。赤ちゃんの足はお母さんの背中に沿わせるようにしてあげると、赤ちゃんもお母さんも楽になります。横抱きや縦抱きだと、乳頭を上手くくわえられない赤ちゃんに向いている授乳姿勢です。また、赤ちゃんを正面から抱える必要がないため、バストが大きいお母さんでも圧迫感なく授乳しやすい他、帝王切開した傷にさわらない姿勢ともなります。

リクライニング授乳

枕やクッション、丸めたタオルなどにゆっくり寄りかかりながら、赤ちゃんをお腹に乗せて授乳する姿勢です。ゆったりとリラックスした体制で授乳できる姿勢となります。また、後ろにもたれることで母乳が出るスピードがゆるやかになります。「母乳の分泌量が多い」、「通常の授乳姿勢だと赤ちゃんがむせやすい」というケースに適した授乳姿勢です。

添い乳

お母さんと赤ちゃんが横になった状態で向かい合い、授乳する姿勢です。姿勢が安定しないときは、お母さんや赤ちゃんの背中に枕やクッション、丸めたタオルを置いて支えにすると良いでしょう。お母さんのヒザの下に枕・クッション・丸めたタオルを入れると寝姿勢が楽になります。

ただし、添い乳をするうえで注意したいのが赤ちゃんの窒息です。そのまま一緒に眠り続けると、密着具合やお母さんの寝返りによっては赤ちゃんの口や鼻をふさいでしまうことも考えられます。大人の体重がかかれば赤ちゃんは身動きが取れなくなり、わずか数分で命に危険が及びます。添い乳後は、必ずベビーベッドに赤ちゃんを移すようにしましょう。また、お母さんが万が一眠ってしまったときのことも考えて、タイマーをセットしておいたり、パートナーや他の家族に声掛け・見守りを依頼したりするのも良いでしょう。

授乳をよりスムーズにする「ラッチオン」のポイント

赤ちゃんがお母さんの乳首に吸おうとするのにあわせて、お母さんが乳首を赤ちゃんの口に含ませることを、「ラッチオン」と呼びます。母乳育児を始めたばかりの頃は、お母さんと赤ちゃんの密着具合が足りなかったり、赤ちゃんの吸い付き具合がまちまちだったりして上手く授乳できないこともあります。しかし、ラッチオンを上手くできるようになると赤ちゃんがしっかり母乳を飲めるようになり、お母さんの乳頭の痛みのケアにもつながります。

ラッチオンの手順

基本のラッチオンは、以下の手順で行ないます。

  1. 授乳姿勢をとり、赤ちゃんとお母さんの身体を密着させる
  2. 乳首を赤ちゃんの口の高さと同じ位置まで持っていく。
  3. 赤ちゃんの唇に優しく乳首を当てて、口を開かせる。
  4. 赤ちゃんの口が開いたら、赤ちゃんを胸まで引き寄せて乳首を舌の真ん中に置く。
  5. 乳首と乳輪をゆっくり深く含ませ、授乳する。

ラッチオンのチェックポイント

最初のうちは、正しいラッチオンができているか否かがよくわからず不安なもの。以下のポイントに参考に、ご自身のラッチオンをチェックしてみてください。

  • 赤ちゃんの口が十分に開いている
  • 赤ちゃんの下唇が外向きに広がり、アヒル口のような形になっている
  • 赤ちゃんの下顎がお母さんの胸にしっかりついている
  • 赤ちゃんが乳輪を含んだとき、乳輪の上側のほうが下側よりも多く見えている

これらのサインがみられないときは、乳頭のくわえ込みが足りない可能性があります。そんなときは、乳頭をゆっくりくわえ直させると良いでしょう。

授乳姿勢を快適にしてくれる「授乳枕」

授乳枕(授乳クッション)は、授乳中の赤ちゃんとお母さんをサポートします。「頻繁な授乳で腕が疲れてしまう」、「赤ちゃんをきちんと支えられているか不安」という方は、授乳枕の使用を検討してみましょう。

授乳枕の必要性

赤ちゃんの頭は意外と重さがあり、授乳の度に支えることでお母さんの腕が疲れてしまいます。授乳枕を活用すれば、赤ちゃんの頭の重さや体重を枕に預けて負担を軽減して授乳できます。また、近年では赤ちゃんのお座りをサポートしたり、妊婦さんの抱き枕として使ったりできる授乳枕も販売されています。妊娠中から出産後まで長く使えるので、一家に1つあっても良いアイテムだといえるでしょう。

授乳枕が使える時期

授乳枕は、赤ちゃんの授乳がスタートしてから生後3~4ヶ月頃まで活用できます。ちょうど、赤ちゃんの首がすわる頃まで使えると考えて良いでしょう。生後4ヶ月以降の赤ちゃんは、縦抱きやおんぶができる程に大きくなります。そのため、この時期の赤ちゃんに授乳枕を使うと、かえって授乳しにくくなることもあります。赤ちゃんのお座りをサポートする枕や妊婦さんの抱き枕、足枕など様々な使い方が可能な抱き枕を選ぶと、より長く使用できて便利です。

授乳枕の種類

授乳枕には、「U字型」、「三日月型」、「Cカーブ型」などの種類があります。

●U字型
スタンダードなのは、U字型の授乳枕です。お腹周りにはめ込んで装着し、その上に赤ちゃんを乗せて授乳します。また、赤ちゃんのお座り姿勢を支える枕として活用できるのも魅力です。シンプルで扱いやすいため、どんな授乳枕を選べば良いのか迷っている方はU字型の授乳枕を選ぶと良いでしょう。

●三日月型
三日月型の授乳枕は、妊婦さんの抱き枕としてもおすすめです。妊娠中はお腹が重く、仰向けになって休むことがなかなかできないもの。そのため、身体の左側を下にして横向きに寝転がり、上に来ている足を少し前に出して寝る「シムス位」をとることも多くなります。三日月型の授乳枕は、横向きに寝転がったときに足で枕を挟むような体勢になり、シムス位の姿勢をとりやすくなります。また、カーブ部分が妊婦さんの大きなお腹にフィットしやすく、圧迫感を軽減しリラックスできる点もメリットといえます。

●Cカーブ型
Cカーブ型授乳枕は、赤ちゃんの背骨のカーブにフィットするように作られた授乳枕です。クッションにはゆるやかな窪みが設けられており、そこに赤ちゃんを寝かせて使います。背骨のCカーブをキープすることで、抱っこされているような安心感を赤ちゃんに与えられるのがポイント。これにより、赤ちゃんの「背中スイッチ現象」の防止に重宝します。

背中スイッチ現象とは、寝ついたはずの赤ちゃんがベビーベッドやお布団に寝かされたとたんに目を覚ましてしまう現象のことです。スイッチを入れたように目を覚ます・泣き出すことでそう呼ばれます。背中スイッチ現象が起こる原因のひとつに、「寝姿勢の変化」があると考えられています。お母さんに寝かしつけられているときの赤ちゃんの背骨には、C字型のゆるやかなカーブがついています。その状態で赤ちゃんをベッドや布団に移すと、今度は背中がピンと伸びます。こうした寝姿勢の変化が刺激となり、赤ちゃんが目を覚ましてしまうと考えられているのです。Cカーブ授乳枕は、赤ちゃんが抱っこされているときに近い姿勢をキープしてくれるのが特徴。授乳枕としてはもちろん、赤ちゃんへの刺激を最小限にしつつ寝かしつけたいときにも役立ちます。

授乳枕を選ぶ際は、お座りクッションや抱き枕など、幅広い用途で使えるものを選ぶのがおすすめです。

BEAD CUSHION by Active Sleepは、幅広いシーンで活用できる四角いデザインのクッションです。伸縮性カバーと流動性のあるビーズ素材を使用しているため、様々なシーンにあわせていろんな形状でご使用いただけます。授乳中の方には、お腹周りにはめて使えば授乳枕としても活用可能です。縦長に使って抱きまくらとしたり、半分におって足枕としたり、使い方は自由なので、授乳が終わった後も長くご使用いただけます。BEAD CUSHION by Active Sleepの詳細は、下記ページよりご覧ください。

BEAD CUSHION by Active Sleep

お母さんと赤ちゃんに合った授乳の姿勢を見つけることが大切

授乳姿勢は様々ありますが、お母さんや赤ちゃんの個性によって、適した授乳姿勢はかわってきます。赤ちゃんがしっかりと母乳を飲めて、なおかつお母さんに負担が少ない授乳姿勢を見つけることが大切です。授乳枕をはじめとするアイテムも取り入れながら、いろいろな授乳姿勢を試してみてください。

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