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2023.11.17

フェムテックとは?アイテムやサービスの例を紹介

フェムテックとは?アイテムやサービスの例を紹介

月経や妊娠・出産、更年期など、女性特有の悩み。何となく人には相談しにくいと思う方も少なくないでしょう。一方、近年ではダイバーシティやボディポジティブなど、多様性を受容するムーブメントの盛り上がりもあり、女性特有の悩みにおいても「隠すものではない」と考える方も増えてきています。また、「フェムテック」の登場により、そうした風潮に少しずつ変化が現れています。フェムテックとはどのような意味を持つ用語なのか、作られたモノやサービスはどういったものなのか、ご紹介いたします。

女性の様々なライフステージに寄り添う「フェムテック」

フェムテックとは、月経・妊娠・出産・更年期障害など、女性が抱える健康課題を解決できるモノやサービスを指します。英語の「female(女性)」と「Technology(テクノロジー)」を掛け合わせた造語です。一見難しいサービスや先進的すぎる商品を想像してしまう方もいるかもしれませんが、ピルのオンライン処方サービスやホルモン検査から、生理日管理アプリや生理用品まで、身近なものもフェムテックに含まれます。

フェムテックの具体的な商品・サービスの例

フェムテックにカテゴライズされる商品・サービスは続々と登場しています。フェムテックで解決できる課題も生理や妊活に関することから、更年期障害の症状まで様々です。生理日管理アプリをはじめとした、フェムテックの具体例をいくつかご紹介します。

生理日管理アプリ

生理日を入力すると次回の生理日を予測してくれたり、排卵予定日や妊娠の可能性を教えてくれたりするアプリです。日本では、2000年頃から登場し、現在様々な種類のアプリが提供されています。自身の生理周期を把握できるということは、自身の心身の状態をより把握しやすくなるということです。アプリを通して「何となく体調が優れない」、「ちょっとしたことで怒ったり落ち込んだりしてしまう」といった不調の原因に気づくことで、対策もしやすくなるでしょう。また、生理周期がバラバラ・生理が来る間隔が長すぎる(短すぎる)といった婦人科系トラブルの早期発見につながることもあります。

卵巣年齢検査キット

卵巣年齢検査とは、卵巣内の卵子数を調べる検査のことです。医療機関で実施するのが一般的ですが、自宅で検査できる検査キットも登場しています。検査は、指先から微量の血液を採取して医療機関へ送るだけとなり、検査結果はインターネット上でチェックできるものもあります。医療機関へ赴く時間がなかなかとれない方、卵巣年齢を早い段階で知ってファミリープランを考えたい方には、有用なサービスといえるでしょう。

月経カップ・月経ディスク

月経カップ・月経ディスクは、どちらも膣内に挿入して経血を溜める生理用品です。4~8時間程度続けて使用できるため、ナプキンやタンポンのように頻繁に交換する必要がありません。シリコン製の柔らかい容器で折り畳みやすく、荷物がかさばらないのも特徴です。使用後は、煮沸消毒をして繰り返し利用をします。製品にもよりますが3年~10年程度利用できて経済的です。

分娩監視装置

遠隔地からでも、お母さんの陣痛とお腹の赤ちゃんの様子を計測できる装置です。専用アプリと連動させ、インターネット経由でお母さんの陣痛の様子や赤ちゃんの心拍数といったリアルタイムのデータが近隣の医療機関へ送られる仕組みとなっています。母子に急な異変が起こった際も、医療機関側で検知ができるため、迅速なサポートを受けやすくなるメリットがあります。

体温調節デバイス

手首に装着して、体温調整ができるデバイスも登場しています。デバイスを通して手首を温めたり冷やしたりすることで、快適な体感温度に調整できるという仕組みです。エアコンと外気の温度差が激しく、体温調整が難しいシーンに役立ちます。特に女性の場合、月経前の高温期や月経後の低温期、更年期障害の症状のひとつであるホットフラッシュなどの場面で活用できるでしょう。

ピルのオンライン処方サービス

月経・避妊に関する相談やピルの処方、郵送手続きまでをオンラインで完結できるサービスもあります。忙しくて医療機関へ相談する時間がなかなかとれない方にとっては、頼もしいサービスだといえるでしょう。こうしたピルのオンライン処方サービスを、福利厚生として導入している企業もあります。

フェムテックとフェムケアの違いは?

フェムテックとよく混同される用語に、「フェムケア(Femcare)」があります。どちらも女性特有の健康課題をケアするモノ・サービスを指します。両者の大きな違いは「テクノロジーを用いているか否か」です。フェムテックがデバイスや人工知能などのテクノロジーを用いて女性の悩みを改善するのに対し、フェムケアはテクノロジーを用いず改善するのがポイント。生理中に使う吸水サニタリーショーツや、デリケートゾーンの悩みをケアする各種アイテムがフェムケアに分類されます。

両者にはこうした違いがあるものの、同カテゴリーとして扱われるケースも少なくありません。女性特有の健康や身体のことで悩みを抱えているときは、フェムテック・フェムケア両方を活用して前向きに捉えてみましょう。

フェムテックでケアできる悩み

月経の悩みをはじめ、フェムテックによってケアできる悩みは少なくありません。女性特有の悩みとフェムテックの関係性や、各種フェムテックツールの活用例などを解説いたします。

月経の悩み

たとえば、生理管理アプリを活用することで心身の状態や変化をいち早くキャッチできます。事前に把握することで、生理用品や鎮痛薬を買い足したり、予定を身体に負担がかからないものに変えたり、心身をリラックスさせる時間を作ったりなどの対策を、早めに打てるようになるでしょう。また、月経カップや月経ディスクを活用することで、経血の漏れやデリケートゾーンの蒸れといった不快感を軽減でき快適に過ごせるようになった方も増えています。

妊娠・出産・不妊の悩み

検査キットで卵巣年齢を検査して妊活に役立てたり、分娩監視装置によって安心して出産できる準備を整えたり、フェムテックは妊娠・出産・不妊に関する悩みにも寄り添ってくれます。また、妊娠や出産・不妊の悩みを相談できるオンラインプラットフォームも注目されるようになってきました。ピルのオンライン処方サービスも、その一例です。ピルのオンライン処方が可能となったことで、生理や不妊だけでなく避妊の悩みにも対処できるようになっています。

更年期の悩み

フェムテックのなかでも、更年期の悩みをケアするモノ・サービスは「メノテック」にカテゴライズされます。これは、更年期や閉経を意味する言葉である「メノポーズ」と「テクノロジー」を掛け合わせた造語です。メノテックの例としては、更年期障害の悩みをオンラインで相談できる専用プラットフォームが挙げられます。

更年期障害では肩こりや頭痛・腰痛などの身体症状にくわえ、強い抑うつ感や不安感、イライラといった精神症状も表れます。これらの症状に対し、「病気でもないのに、自分は(もしくはパートナーは)甘えている」と思ってしまう方もいるかもしれません。

専用プラットフォームの登場によって、当事者が適切なケアに辿り着きやすくなりました。これに伴い更年期障害への理解も進んでいます。

フェムテックが注目を集めている背景にあるもの

フェムテックが注目されるようになった背景には何があるのでしょうか。主な理由としては、「女性の社会進出」と「テクノロジーの進化」です。それぞれ以下で解説します。

女性の社会進出

厚生労働省によると、令和3年時点の女性の労働力人口は3,096万人と報告されています。昭和60年度の女性労働力人口が2,367万人だったことを踏まえると、この40年近くで700万人以上も女性労働人口が増加したことがわかります。

こうした女性の社会進出に伴って、女性が働きやすい環境づくりに乗り出す企業も増えてきました。くわえて、近年は少しずつ女性が声を上げて、男性優位な職場環境の改善をうったえるケースも増加。そして、生理や妊娠・出産・更年期障害に伴う悩みをケアしようという機運が高まり、フェムテックが注目されるようになったのです。女性特有の悩みをタブー視することなく、「皆で共有し合って改善しよう」という時流が生まれています。
参考:|厚生労働省「令和4年の働く女性の状況」【PDF】

テクノロジーの進化

テクノロジーの進化も、フェムテックの発展に拍車をかけています。近年は、「Agritech(農業×テクノロジー)」や「Fintech(金融×テクノロジー)」など、様々なジャンルの課題をテクノロジーの力によって改善しようという動きが広まっています。金融や農業と同じく、女性の健康課題もテクノロジーで改善できる分野だとする考え方が浸透してきているのです。

フェムテックが社会へ与えた影響の例

フェムテックは個人のみならず、企業や医療機関にも影響を与えています。福利厚生としてフェムテックを取り入れる企業や医学的知見の創出など、フェムテックが社会に与えた影響の事例をご紹介します。

福利厚生としてフェムテックサービスを導入する企業

フェムテックサービスの導入と一口に言ってもその方法は様々です。たとえば、ある企業では、女性社員専用のオンライン窓口を設置し、妊娠・出産・生理に関するデリケートな問題を医療機関へ気軽に相談できるようにしています。女性社員が少ない企業ではこうした問題を相談しにくく、悩みを一人で抱え込んでしまう方も少なくありません。専用窓口を設けることは、こうした状況の打開策となりえます。

その他に、生理痛・PMSに悩む女性社員を対象とした福利厚生を導入している企業もあります。オンライン診療システムを設置すると同時に、診療費やピルの処方費用を会社が負担するなど、女性社員の負担軽減に役立てられています。

関連イベントの開催

クリニックや関連企業によるセミナーや商品の展示会など、フェムテックの関連イベントが増加。これによってフェムテック商品やサービスのネームバリューが高まるだけでなく、フェムテックの理念や考え方そのものも広まります。結果的に、女性の健康課題についての理解が社会全体でさらに進み、新たなニーズの創出にもつながるでしょう。

新たな医学的知見やデータの創出

女性特有の悩みは、声を大にしては言いづらい点もあり、当事者が声を上げにくく、これまでは必要なデータが集まりにくかった現実があります。しかし、フェムテックの登場によって、女性の悩みや課題解決によりそうサービスが急激に普及しました。その結果、各サービスの利用者も増えビッグデータを効率良く集められるようになり、分析がより進むようになりました。たとえば、生理日管理アプリが普及したことで、月経周期は年齢により変動するという医学的知見が明らかになったという事例があります。今後も、データの集積によって、新たな知見が得られるかもしれません。

女性の生き方・働き方を変えるモノやコトがフェムテック

様々なテクノロジーの力を活用し、女性の悩みをケアするのがフェムテック。女性が抱える健康問題をむやみにタブー視する風潮をなくすこと・悩みを適切に共有してケアしていくことが、フェムテックの根源にあります。女性がいつまでも自分らしくいることを助けてくれるモノ・サービスだといえるでしょう。

フェムテックについては、以下記事でもご紹介しています。あわせてご確認ください。
~健康博覧会FEMTECHゾーン出展 特別記事~  妊娠・産後と睡眠
~健康博覧会FEMTECHゾーン出展 特別記事~  更年期と睡眠
~健康博覧会FEMTECHゾーン出展 特別記事~ 月経と睡眠

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