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2025.03.26

更年期の女性7割が不眠症状を抱えている?更年期による不調や不眠について

更年期の女性7割が不眠症状を抱えている?更年期による不調や不眠について

令和5年度 経済産業省「フェムテック等サポートサービス実証事業費補助金」の採択事業として、パラマウントベッド株式会社と女性のデリケートゾーントータルケアブランド『明日 わたしは柿の木にのぼる』を企画・運営する、株式会社陽と人 が協業し、『働く更年期女性の不調改善と職場での男性のサポート体制構築 実証事業』※1を実施いたしました。今回、実施したアンケート調査と更年期改善プログラムの一部をご紹介します

更年期女性の7割が不眠の症状を抱える可能性がある

働く40歳から59歳の女性200名の方々へアテネ不眠尺度※2を用いて不眠度のアンケート調査を実施しました。不眠度の自己評価を集計したところ、約7割が何らかの不眠症状を抱えている可能性があることが明らかになりました

アテネ不眠尺度は、8つの質問に基づいて睡眠の状態を測るもので、スコアが高いほど不眠傾向が強いとされています。質問項目には寝つきの良し悪しや、夜中に目が覚めることがあるかどうか、起床後の疲労感や日中の眠気などがあります。また、スコアが6点以上の場合は「不眠症の可能性が高い」とされ、調査の対象となった女性の52%が6点以上を記録しました。また、4〜5点であった21%の女性も「不眠症の疑いが少しあります」があり、合わせて約7割が不眠症状を有する可能性があるという事がわかりました。

更年期の重症度と不眠には相関関係がある

アテネ不眠尺度と簡略更年期指数(更年期の身体的・精神的な不調を総合的に自己評価する指標)の相関係数が0.69であり、更年期症状が重い女性ほど、不眠症状も重い傾向があることが確認されました。(相関係数は0から1の間の数値で、1に近いほど強く関係している事を意味する)

更年期の典型的な症状として、ホットフラッシュや気分の変動、イライラ感などがありますが、これらの症状が強く出る女性は、睡眠の質が低下する傾向にあります。特に夜間にホットフラッシュが発生すると、眠りが妨げられたり、途中で目が覚めてしまったりする可能性もあり、上記の不眠症状に影響していると考えられます。

セルフケアによる睡眠の質への効果

セルフケアを「行う」、「行わない」かによって、不眠や更年期の不調に対して理解度に差があることがわかりました。例えばセルフケアを行っている女性は、自分の体調や不調を比較的理解しており、積極的に健康管理に取り組んでいることが確認されました。一方、アテネ不眠尺度や簡略更年期指数において、セルフケアを行っていない女性と比較して有意な差は見られませんでしたが、日々の小さな体調の変化を見逃さず、そのときに相応しいセルフケアを取り入れることで、体調のバランスを保ちやすくなり、結果として良質な睡眠につながると考えられます。

更年期不調改善プログラムの効果と具体的な取り組み

本プログラムは、睡眠や更年期特有の症状の改善を目指し、カウンセリングによるセルフケア指導とセルフケア製品※の提供、およびActive Sleep ANALYZER を使用した睡眠状態の測定を組み合わせた内容で30名の女性を対象に実施しました。参加後アンケートで参加者の9割の方が「改善効果を感じた」と答えています。
※直営店 眠りギャラリー5店舗(東京・札幌・名古屋・大阪・福岡)で発売中のセルフケア製品(アロマスプレー)

セルフケアとカウンセリングの結果

「セルフマネジメント力」、「簡略更年期指数」、「アテネ不眠尺度」をA群・B群ともにプログラムの実施前後で比較したところ、B 群にセルフマネジメント力の向上、簡略更年期指数の改善傾向、アテネ不眠尺度の改善が見られました。特に、アテネ不眠尺度については、「6点以上:不眠症の可能性が高い」から「3点以下:睡眠が取れています」まで大幅な改善が見られました。これは、対面によるカウンセラーとの会話により不要な不安が取り除かれたり、改善したいという意欲がより高まったりしたことが要因の一つとして考えられます。なお、アテネ不眠尺度がA群でも改善された要因としては、睡眠計測により自分の睡眠と生活パターンの関連を意識するようになったことが影響した可能性が考えられます。

まとめ

アンケート調査結果として更年期女性の7割が不眠の症状を抱える可能性があり、更年期の重症度と不眠には関連性があることがわかりました。また、更年期の不調改善プログラム実施結果からセルフケアが更年期特有の不調や不眠の主観的な改善に役立つことが示唆されました。その他にも更年期の女性に対して、個々の睡眠データを分析し、その結果に基づいた個別のソリューションを提供することが、より良い睡眠を実現するための鍵となりそうです。

今回令和5年度 経済産業省「フェムテック等サポートサービス実証事業費補助金」の採択事業として、株式会社陽と人 と弊社が協業し『働く更年期女性の不調改善と職場での男性のサポート体制構築 実証事業』で行ったアンケート調査や更年期改善プログラムについて一部をご紹介いたしました。詳細は参照元からもご確認いただけます。

※1参照元:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000023.000098878.html

「更年期✖睡眠」経済産業省 採択事業研究発表 更年期世代女性の約7割が不眠の症状を有する可能性 本プログラム参加者の93%はセルフケアにより更年期・睡眠の不調が改善 | パラマウントベッドホールディングス株式会社より
※2アテネ不眠尺度:世界保健機関(WHO)が2000 年に作成した世界共通の睡眠評価法。6 点以上は不眠の可能性が高い(24 点満点)。

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