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2022.02.07

~健康博覧会FEMTECHゾーン出展 特別記事~  更年期と睡眠

~健康博覧会FEMTECHゾーン出展 特別記事~  更年期と睡眠

更年期、色々な症状があると聞きます。その時期、睡眠にも変化はあるのでしょうか?

そうですね。更年期障害の一つに不眠があります。また、更年期障害があり、それによって睡眠に影響を受ける人もいます。他にも、睡眠呼吸障害が更年期に増加する、という報告もあります。

更年期障害によって睡眠の質が悪化

更年期とは、閉経前後5年の約10年間(個人差はありますが、45~55歳頃)のことをいい、その時期に現れる様々な症状のなかで、日常生活に支障をきたす病態を、更年期障害といいます。

その要因は、女性ホルモン(エストロゲン)の分泌の急激な低下による身体的要因、性格などから由来する心理的要因、仕事や家族関係などの環境要因があると考えられています。
更年期障害の症状には、のぼせ・顔の火照り、異常な発汗、関節痛などの身体的症状や、興奮亢進、イライラ・不安感、無気力感などの精神的症状といった様々な症状があり、そのうちの1つに不眠があります(※1)。

実際に、大学に在職する50~54歳の勤労女性を対象とした調査では、更年期障害がある人はない人に比べて、主観的睡眠の質は悪化し、寝つき時間も延長しており、睡眠障害や日常生活への障害も大きいという結果となっていました。(※2)

睡眠呼吸障害の増加

ある施設において、睡眠障害の1つである睡眠呼吸障害の患者数が、男性は30歳代から老年期前までコンスタントに増加するのに対して、女性は50歳代になって突然それまでの2倍に増加、つまり更年期に急増したことが報告されています(※3)。更年期の女性に睡眠呼吸障害が増加する要因の1つとして、呼吸促進作用のある女性ホルモンのプロゲステロンが閉経後に減少することが考えられています(※4)。
このように閉経を迎える更年期において、女性の睡眠の質は低下しやすいと考えられます。

生体リズムを整える

体内のリズムは、年・月・日といった様々な単位で変化しています。
更年期は10年程度の長い単位で、体内のリズムが大きく変化する時期です。そのような時期に、またそのような時期を今後迎えるにあたって、生体リズムを整えてみてはいかがでしょうか。
生体リズムを整えることで、睡眠や体温のリズムのメリハリができ、夜間睡眠の質が高まり、日中は活動的に過ごしやすくなります。閉経という身体の大きな変化を避けることはできませんが、ご自身の生体リズムを整えることは、更年期における不眠への対処やその事前準備をする上での有効な方法の一つと考えられます。

Active Sleepでは、それぞれの方に合わせた睡眠改善のサポートに向けて、2022年春頃を目途に、睡眠改善プログラムをActive Sleep Appに搭載する予定です。
今後も、調査やサービス開発を通して皆さんの睡眠サポートへと努めて参ります。

・睡眠改善プログラムはパラマウントベッド株式会社の登録商標です。

※1:厚生労働省生活習慣予防のための健康情報サイト
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/heart/yk-081.html

※2:香坂雅子 日常生活における快適な睡眠の確保に関する総合研究(平成11年-13年)成果報告書
文部科学省2002 :47-49

※3:池上あずさ 婦人科領域(女性)における睡眠障害 Progress in Medicine 2010; 30(6) :1603-1608

※4:Pickett CK et al. Progestin and estrogen reduce sleep-disordered breathing in postmenopausal women. Journal of Applied Physiology 1989; 66(4) :1656-1661



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