~健康博覧会FEMTECHゾーン出展 特別記事~ 月経と睡眠
女性は、25~38日の周期でホルモンバランスが変化し、その影響を大きく受けます。
ホルモンバランスの変化と睡眠は関係しています。
今回、当社の社員で計測したActive Sleep ANALYZER(アクティブスリープアナライザー、以下アナライザー)の睡眠データ(女性6名)から、月経周期と睡眠の関係性について調査しました。
夜間の睡眠が浅くなり熟眠度が低下
月経周期には、卵胞期と黄体期があります。卵胞期にはエストロゲンが増加し、排卵後、黄体期にはプロゲステロンが増加します。プロゲステロンには体温を高く保つ作用があります。通常は、深部体温(身体の内部の温度)は昼間に上昇して夜間は低下するリズムを示し、夜間睡眠の開始により、さらに低下しますが、黄体期は、プロゲステロンの増加により夜間睡眠中の深部体温が高い状態となります。そのため黄体期は、体温リズムの昼夜のメリハリがなくなり、夜間の睡眠が浅くなって熟眠感が低下することがあります。(※図参照)
月経前1週間の心拍数と呼吸数に有意差
過去3ヶ月の月経期間から、月経期・月経前後1週間の3期間に分けて、アナライザーの睡眠データを統計学的に分析したところ、以下のような結果となりました。
・月経前1週間では、月経期と比べて、睡眠時の平均心拍数が有意に高い
・月経前1週間では、月経後1週間と比べて、睡眠時の平均呼吸数が有意に多い
黄体期の体温上昇により、黄体期にあたる月経前1週間では、卵胞期にあたる月経期や月経1週間後に比べて、睡眠時の心拍数および呼吸数が増えていると考えられます。睡眠が深い時に自律神経系の活動は低下し休息モードとなりますが、黄体期では睡眠時の心拍数や呼吸数が増えているため、卵胞期に比べて睡眠時に自律神経系が休息モードになりづらいと考えられ、睡眠が浅くなっていることが推測されます。
まとめ
黄体期では、眠る前にいつもよりも自分自身をリラックスさせることを試してみましょう。リラックスする方法は人それぞれですが、アロマをたいたり、肌触りのいいパジャマで眠ったりするなど自分に合った方法を見つけるとよいです。また、生体リズムを整えることで、睡眠や体温のリズムのメリハリができ、夜間睡眠の質が高まり、日中は活動的に過ごしやすくなります。生体リズムを整えることもするとよいでしょう。
Active Sleepでは、それぞれの方に合わせた睡眠改善のサポートに向けて、2022年春頃を目途に、睡眠改善プログラムをActive Sleep Appに搭載する予定です。今後も、更なる調査やサービス開発を通して皆さんの睡眠サポ―トへと努めて参ります。
・睡眠改善プログラムはパラマウントベッド株式会社の登録商標です。
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